シーンごとに教えて!③ー2お供え用のお花(お供えのお花のタイプ編)
供花(きょうか)の種類と選び方
基本的に、供花には「アレンジメントタイプ」と「スタンドタイプ」の2つがあります。アレンジメントは祭壇や祭壇周辺の台に飾られ、スタンドは会場のお席の周りにたくさん立てられ、自立する大きなものです。どちらも送り主の名札をつけて飾ります。
なるほど。でも、名札ってなんで必要なんですか?
葬儀会場ではたくさんのお花が集まるので、誰からのお花かすぐに分からなくなってしまいます。送り主様の名札があると、故人のご家族やご参列の方々がすぐにわかり、感謝の気持ちを伝えることができます。
なるほど。どんな名札がいいんですか?
個人名や会社名はもちろん、ご関係を示す言葉もよく使われます。「兄弟一同」「孫一同」「親族一同」「友人一同」などがあります。送り主様の気持ちを表現する一環として、お好きな言葉を選んでいただけますよ。
なるほど。じゃあ、友人一同って感じでお花を贈りたいですね。
素敵な選択ですね。ご友人皆様からのお花が会場を温かく彩ります。次に供花の二つのタイプについてそれぞれご説明いたしますね。
アレンジメントタイプ
家族葬や小規模な会場での葬儀にぴったりなのが、アレンジメントタイプです。サイズ的にはそんなに大きくないので、祭壇を華やかに飾りたい場合や、後日ご自宅でご遺骨を安置するための仮祭壇の周りにもぴったりです。
そうなんですね。でも、どんな風に飾るんですか?
このアレンジメントはサイズ的に控えめで、家族葬や小規模な葬儀に最適です。終了後にお持ち帰りいただけるので、ご自宅でご遺骨を安置する場合などにも使われます。お花があるとないとでは、悲しみの中のご遺族のお家の雰囲気も全然違います。葬儀会場に送るのではなく、後日ご自宅にお届けする場合にも最適です。
なるほど。それって後日でも注文できるんですか?
はい、もちろんです。後日でもアレンジメントをお届けすることができます。お気軽にご相談ください。
スタンドタイプ
スタンドタイプは祭壇の両サイドや会場の両サイドに飾られ、葬儀会場全体を華やかに演出するのに適しています。ただし、最近は小規模な葬儀では受け付けていない場合もあるので、葬儀社に確認が必要です。
そうなんですね。でも、スタンドタイプってどうやって注文するんですか?
スタンドタイプは通常、葬儀社が契約している花屋さんが手配します。ただし、葬儀社によっては契約外の花屋さんへの依頼が制限されていることもあります。契約外の場合、追加料金がかかることもあるので、確認が必要です。
なるほど。じゃあ、縁のある花屋さんに頼むことはできるんですか?
はい、縁のある花屋さんに頼むこともできますが、一部の葬儀社ではそれが禁止されていることもあります。また、持ち込みの際には追加料金がかかることもあるので、葬儀社に事前に確認することが良いでしょう。
そうなんですね。それにしても、スタンドタイプのお花って持ち帰れないんですか?
一般的にはスタンドタイプの供花は持ち帰ることが難しいですが、中には花束にして持ち帰ることができる葬儀社もあります。また、出棺の前に棺の中にお花を添える際、スタンド花からお花を取って棺いっぱいにするケースもあります。
なるほど。故人にお花を添えるのは素敵ですね。ありがとうございます。
どういたしまして。続いて、金額についてもご説明いたしますね。
供花のそれぞれの金額
まず、アレンジメントタイプの相場を以下にまとめました。
葬儀場に届ける場合 | 宅配する場合 |
---|---|
11,000円~22,000円 くらいが相場 | 5,500円~22,000円 くらいが相場 |
続いて、スタンドタイプは次のようになります。
一般 | 特に親しい場合 |
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16,500~22,000円 が相場 | 1基33,000円 もしくは 両側に飾る1対33,000円 が相場 |
また、スタンドタイプで22,000円以上の場合には、1基を上下タイプにて、製作することも可能ですので、より華やかにされたい場合は、上下タイプにてオーダーされるのも良いかと思います。ご参考にされてください。
葬儀社や花屋への注文の仕方
まず、注文に際し、伝えるべき情報を以下にまとめました。
- 故人の名前、喪主の名前
- 葬儀の日時(通夜や告別式の日時)
- 供えるお花の形式(スタンド、アレンジメント)
- お花の種類(金額や、色合いなど)
- 数量(1基、1対)
- 送り主の名前(会社の場合は会社名と代表者)
なるほど。このような情報でお花の手配ができるのですね。
そうですね。訃報は突然ですので、皆様もこのような知識を準備しておけば、いざという時に慌てなくても済むかもしれません。
ここまででも、だいぶ長くなってしまったので、一区切りつけて、 次回は、〔お供えのお花の色合いや種類編〕 として、ご説明いたしますね。