シーンごとに教えて!③ー3お供え用のお花(お供えのお花の色合いや種類編)
お供え用のフラワーギフトは、一般的に、故人さまやそのご遺族さまに、 哀悼の意を表すために送ることが目的です。そんなお供え用のフラワーギフトの制作に関するいくつかのポイントを挙げてみましょう。
基本的な色合いとその意味
一般的に、葬儀の花としては、次のことが重要です。
これは、故人とのお別れへの悲しさ、寂しさ、安らかになどの気持ちを表現するためです。 ですので、御祝のように受け取られてしまいやすい、 赤などは、まず使われることはないです。赤と白と混ざってしまったら、お祝いの象徴である、紅白になってしまいますからね。
なるほど。大切な意味合いが含まれているんですね。
ただ、地域によっては、かなり濃い目の色を使う地域もあります。「派手に、華やかに、個人を天国へ送ってあげたい。」 といった趣旨でお花を贈られる方の多い地域というのは、確かにあります。 逆に、真っ白でないと、顰蹙を買うような地域もありますので、葬儀社さんやその土地に詳しい方に、確認を取られたほうが良いと思います。
お供えによく使われるお花の種類
一般的に、葬儀の際のお花は白や淡い色合いのお花が多く使われます。特に、一番メインに使用される白は、清楚で哀悼の気持ちを表現する色と考えられています。中でも次の花はよく使われますね。
それぞれの花に意味などはあるんでしょうか?
ご紹介したお花について意味も含めて以下にまとめておきますね。
純潔や清らかさを象徴し、故人の魂の安らぎを祈るなどの意味があります。何よりも、漢方などでは、ゆり根は精神安定の効果もあるので、故人さまの魂、ご遺族の方のお気持ちを穏やかにしてくれる効果が見込まれます。
「私の愛情は生きている」や「尊敬」「純粋な愛」などの意味があります。
「永遠の愛」「思いやり」などの意味があります。
「凛々しさ」などの意味があります。
「希望」「律儀」「純潔」
お供え・お悔やみにふさわしくない花とは?
逆に、お供えの時に使用してはいけないと、言われているお花もあります。次の花です。
- バラ
そうなんですね。理由は何でしょうか?
一番広まっている理由としては
『トゲが「殺生」や「怪我」を連想させるため』
ですが、もう少し、本質的な理由とすると、
『仏教の教義として、経典に「刺のある花、黒い花、異臭のある花は上げてはいけない」と、書いているから』
です。
なるほどですね。では、ほかの宗派では問題ないのでしょうか?
キリスト教の葬儀などであれば、白いバラを使われることもありますが、最近では「故人さまがバラがお好きであったのであれば、仏事でも、使用しても構わない」というケースも、非常に増えてきました。
そうだったんですね。勉強になります。
ただ、やはり、バラのトゲは、切るなり、折るなりして、外しておいたほうが良いですし、ご年配の方が多い地域や、ご遺族が、年配の方中心などの場合などは「バラを使ってはいけない」と感情的になられる方もいらっしゃるので、よほどのことが無い限りは、やはり、バラは避けておくのが、無難です。
注意点や深い意味まで教えていただき、本当にありがとうございます。
とんでもありません。
大切なことは想いなので、改めて次のポイントは大切にしたいですね。
お花に込めた、その想い、大切にしたいですね。
今回もここで一区切りつけて、
次回は〔お供えのお花に添えるメッセージ編〕をお届けいたします。
お供えのお花に添えるメッセージは、お祝いのお花以上に非常に難しいですよね。そんなメッセージがスラスラわかるように、細かく、まとめさせて頂きますね。